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九日、夜の部を観てきました。
原作 山田風太郎 脚本・演出 G2 柳生十兵衛 中村橋之助 天草四郎 成宮寛貴 お縫 藤谷美紀 お品 馬渕英俚可 お銭 遠藤久美子 柳生但馬守 六平直政 荒木又右衛門 山本亨 宮本武蔵 西岡徳馬 由比正雪 笠原浩夫 面白かったです。 セットがとても美しく凝っています。 回り舞台とかも上手に使い大掛かりなセットの割りに場面転換にもたつきが無く気持ちよく観れました。G2の作品をみるのは 「開弦」に続いて二回目ですが、セットに凝るタイプの方なのでしょうか。固定セットでしたが、「開放弦」もかなりのものでした。 ストーリーはとても有名な話だと思うので省略。 橋之助さんの演技は手堅いです。声が良く通り、セリフが聞きやすい、なにより見せ方を心得てるなって思います。安心して観ていられのです。 成宮君は初めて見ました。 とてもきれいで、しぐさが女性的なんだけど雰囲気は中性的で、色気というよりなんとも言えない怪しさを漂わせていました。 やわらかいけれど、力のこもったセリフ回しが印象的です。最期の壊れっぷりも見ごたえありました。多分役柄に合わせての事と思いますが、普通の青年とかを演じる時はどんな風になるんでしょうか? 彼の舞台、色々見てみたいです。 全体的に演技がきっちり出来ていて良い芝居だったと思います。 ただ、立ち廻りの時に付けが入るのですが、とても違和感を感じました。立ち廻りをされる方達の動きが歌舞伎のものでないせいか、なんか付けが合わないのです。付け打ちをするより、音を入れるんだったら普通の時代劇のように切った時の擬音を入れていったほうがノリが良かったのではと思います。 後、もうちょっと魅せてほしいなって。色気がすくない気がするのです。もっと耽美的な雰囲気をちりばめていただきたかった。それが出来るビジュアルを持ってる人達がいるのですから。 そういう意味であっさりとしてしまったのは、一つには十兵衛様がやたら健全なせいもあるでしょうね。 この十兵衛さん、スケベなとこもあるのだけど、どこまでも明るく健全なスケベなんだわ。 お品さんのあらわになって背中に字を書くところなんかもっとね~ 雰囲気あってもいいんじゃあない。四郎との絡みもね、何か物足りないって・・・・何求めてるんだろうね、あたしもさ(^^ゞ ところで、由比正雪が頼宣に柳生城で策を授けるところで、忠弥の名前を出していたのがツボでした。丸橋忠弥って先月、橋之助さんが歌舞伎座でやってた役ですから・・・笑いを取る場面ではないのですがこれもちょっとした遊びかな。
9月1日は防災の日、あちらこちらで訓練やったり、テレビでは関東大震災の時の映像が流れたりして、でもその日、一日だけね、私もそうですが(笑)。 でも子供の頃は、とても地震が恐かったです。かなり大きくなってからもふと、今地震があったらどうしようと恐怖に駆られるときがありました。
多分、子供の頃から聞かされてた震災の話のために恐怖心が刷り込まれたんだと思います。 私の母方の祖父母は東京の下町で震災に遭いました。 火に追われて吾妻橋あたりで隅田川に飛び込み、一夜を過ごしたそうです。ちょうど今のアサヒビール吾妻橋ビルのあたりです。当時、ビール工場だったあの場所で、ビールを入れるのに使ってた木箱(今は、プラスチックで来てますが)を浮き輪代わりに土手にしがみつくようにしていたとか。 川の水が温かくなっていて、死んだ人の亡骸や、馬の死体が流れて行くのが見えたそうです。 そして祖母は地震を異常に恐がる人になりました。 明治生まれで、あの「おしん」さながらの 厳しい人生を歩み、大抵の事では動じない人でしたが、どんな小さな地震でも顔色が変わってしまうのです。 本当に恐ろしい思いをしたのだと思います。 もっとも当時の東京市、住んでた場所によって状況は様々で、震災の次の日、神楽坂に住んでた大叔父はおにぎりを持って祖父母を探しに来たとか(まだ、ゆとりがあったのですね)。 義父にいたっては、当時子供だったとは言え、学校が休みになったのがうれしかったとういのが震災の思い出だとか・・・・別世界だったのですね、山の手は そして、祖母の親戚の話はもっとショッキングでした。関東の後、福井でも大きな震災があって、当時、その親戚の一家は福井で被災したのです。 家が壊れ、他の家族は皆無事でしたが、子供が一人だけ、倒れた柱にはさまれどうしても助けられません。 そのうちの火事がせまり、おばさんはその子といっしょに死ぬと柱にしがみついてたそうなのですが、おじさんが他の子供達のために死んだらいかんと、殴っておばさんを引きずるようにその場から離れたとか。。。「かあちゃん、かあちゃん」と叫ぶ声が忘れられないと祖母に泣きながら話していたそうです。 多分、大人たちが話しているのをたまたま聞いてしまったのだと思いますが、その晩、夜寝れませんでした。 その上、うちの実家は下町、9月1日が迫ると区の広報誌なんかに震災の体験談がたんと載るのです。つい、読んでしまって、地震に対する恐怖は増幅していったのでした。 結婚して地方に出た時は正直ほっとしました。これで、地震の心配はしばらくしなくていいかなって。でも、甘かったです。震災遭いました。阪神大震災、震度7にばっちり遭ってしまいました。 そして、今、東京に住んでます。関西の友人たちは「東京なんか行ったら絶対、震災に遭うよ、遭ったら笑ったる」って冗談言ってましたが、実際、笑いごとじゃあないです(^^ゞ。 震災なんて一生に一度遭えば十分だし、でも、今、震災に対して昔ほどの恐怖感はないです。どうあがいたって、成る様にしか成らないよねって、妙に肝が据わってしまったようです。 人間って中々にたくましい・・・・。 ちなみに、震災記念堂(正確には東京記念堂というんだそうですが)、震災の時たくさんの人が亡くなった場所ですが。東京大空襲の時、このあたりもひどい被害を受けました。 震災の時の記憶が残ってるので、ここに、逃げた人は少なかったそうですが、ここに逃げた人達は助かったとか。皮肉な話です。
納涼歌舞伎一部、2回目の観劇です。
「慶安太平記」 橋之助さん、ちょっとお疲れか、声がかすれてきてました。 でも、相変わらず、立ち廻りは華やか、きれいに決めてましたが、前に見たときと微妙に違ってる部分も、捕り手に口に含んだ水を吹きかけるの、前は無かったような?と言うか捕り手の方が一瞬戸惑ってるように見えて、もしかしてアドリブ?かなとも思ったのですが???・・・・・後半は激しい立ち廻りでアドリブなぞ入れられる余裕ないですが、唯一アドリブを入れようと思えば入れられる間のある場所ではあります。 「近江のお兼ね」 福助さんも楽の前日ということで、ちょっと疲れてたかな?さらしになってから左手の方の振りが弱くて際どいところが数箇所、まあ、上手にさばいていらっしゃいましたが。 それ以外は相変わらず、かわいらしいお兼ねさんでした。 「たのきゅう」 小吉君かわいいです。とんとん踊りも楽しいし、巳之助君のドラムはステキ。 三津五郎さんの踊りもステキに愛嬌がありました。 でも、このお芝居、なんたって染ちゃんに尽きるでしょう。 15日に観た時よりはるかにバージョンアップしてました。 前の時も十分ノリノリだったけど、小ネタ満載の小劇場状態。 彼が一番このお芝居を楽しんでいたのではないでしょうか? 歌舞伎での染ちゃんしか知らない人が見たら驚いたでしょうね。 ちなみに大蛇にもどった時の動きもずっと大きくなって、尻尾の皆さんほんまにご苦労さんでした。 ところで、今回座った席はうるさかったです。おしゃべりがすごくって。 芝居が始まると一応おさまるのですが、ちょっとするとまたごそごそしゃべりだす。もう~~。 それともうひとり気になったのが独り言のお方。慶安の立ち廻りの頃から気になりだしたのですが、「え!」「あら」てなもんで、戸板を立てて、その上に載せた戸板の上で忠弥が決まった時なんかは「え、飛び降りるの?高い」 戸板を支えている捕り方が一人を残して離れると「え~~」。戸板が倒れるところでは「わぁ~~」 おろちの染ちゃんが出てくるところでは「あら、リンボーダンス」・・・・確かにリンボーダンスでしたけどね^^;。 前回、初めて観た時に自分の心に浮かんだ言葉を外から聞かされたような気がしました。 お芝居を観るときはなるべく心の中で叫んでね(;一_一)。
25日に娘と二人で納涼歌舞伎の一部をもう一回観に行きました。 帰ってから、二人で「輪廻」のDVDをみて、26日にはパルコ劇場に「噂の男」を観に行きました。
正直言ってすごく疲れました。 連チャンで舞台観て、しかも間にDVD観るなんて、年寄りのやることじゃあありません。 観た芝居が芝居だし、今日も、まだ頭の中がぐちゃぐちゃです。 詳しい感想は後日がんばって書こうとはおもってますが、取り合えず一つだけ・・・・ある意味、歌舞伎ほど、のどかなお芝居はないんじゃないかと、しみじみ思いました。
気付けば大阪松竹座のチラシが変わってました。それも2パターンもあるよ。う、う、う、これって絶対食べれない御馳走の写真を見せられてるみたい。
東京の方でもやってくれませんかねえ。 気がつけば演舞場での花形歌舞伎の演目も決まってますね。 昼、夜どちらか一方を選ぶとすると、どっちだろう。。。。菊ちゃんの弁天小僧も見たいし、船弁慶も観たい。 悩み深い秋を送ることになりそうです。 ところで10月の演舞場「森の石松」とりました。 だんなと義母のリクエストです。 獅童君、おバカなことをして、テレビドラマなんかは辞退してましたが、舞台の方はやるんですね。 彼の舞台は久しぶりです。彼は芝居がうまい人だから楽しみです(ちょっと複雑なものがあるのですが)。 彼のしでかした事とは関係ないんだけどね
15日、一部観てきました。 母と義母と主人と4人連れ。 義母がいっしょということで奮発してなんと桟敷席。その昔、三階席から一度は座ってみたいと思って見ていた桟敷席。あれからん十年・・・・。
すごく観易い。座りごごちはいいし、なんかとっても贅沢な気分を味わいました。 「慶安太平記」 立ち廻りがすごいです。初日にけが人も出たということでちょっとどきどき。若い方だけで無く橋之助さんも大活躍。「魔界転生」も期待できるかな。 この丸橋忠弥という人物、朝からアルコール漬け。よっぱでだらな男と思ってみてると実は抜け目無く掘りの深さを測ってたりする。 でも、松平伊豆守にあっさり後ろとられて気付かないあたり案外な小者。橋之助さんよかったです。 「近江のお兼」 福助さんの踊りです。この人は本当に踊りが上手だと思います。多分この踊りはこの人の柄じゃない。でも、いつもの色気はぐっと抑えて田舎娘とまではいかなくてもさばさばした感じの踊りにまとめてました。 先の「慶安太平記」では犬が活躍してましたが、こちらはお馬さんが大活躍していました。 全然話変わりますが「近江のお兼」、お兼の出の歌は「とめて見ようなら菜種に胡蝶、梅に鶯、松の雪・・・」 子供の頃、これ初めて聞いたとき、違うじゃん、牡丹に胡蝶じゃなきゃ・・・って瞬間的に思ってしまいました。そう、一瞬頭に浮かんだのは花札の絵柄、育ちの悪さが丸分かりですね(^^ゞ。 「たのきゅう」 今回一番楽しみにしていました。 セットも衣装もかわいくてポップです。 三津五郎さん、花道登場から楽しげで見ているこちらの顔も思わずほころびます。花道七三で一踊り・・・・・・(これなんだよね、玉屋も、こんな風に踊ってほしかったんだわ) 難しいこと考えずに気楽に楽しく観れるお芝居でした。染ちゃんのおろち、登場するところからおマヌケ全開、ノリノリでした。しっかり年寄りらしい、動きをしているのに、「萌え~~」とか言って花を拾いに行く時の素早いこと素早いこと(笑) 後、巳之助君のドラムがステキでした。 この第一部もう一回観にいきます。楽しみ楽しみ。
15日に一部、19日に二部をみてきました。
取り合えず、19日、二部の感想から。 「吉原狐」 これはもう福助さんにあてて書かれた話かと思うほど、ぴったりはまり福ちゃんパワー全開。 橋之助さんとの息もぴったり。演じるほうも全体に皆さんはじけて楽しそうでした。やはり三津五郎さんのしっとりした雰囲気は別格かも そして、染ちゃん・・・・・情けないやな野郎が本当に似合う人だ。 舞踊三題のうち「団子売り」、「玉屋」はもうひとつかな。 何ていうか軽さがないの。「団子売り」は夫婦の息があったとうい感じはないし、二人とも色気がないんだよね。 「玉屋」もいっしょ。 染ちゃんの踊りは端正できれいです。でもこれはそういう踊りじゃあない軽妙洒脱じゃなくてはね。 あれじゃあ子供、シャボン玉買わないよ。なまじ踊りがうまくてそつがないだけに余計つまらなくなってしまってるような気がします。この人の柄じゃあないんだろうなあ。 しかし、「吉原狐」でしっかりはじけてた皆さん・・・・なんで踊りになるとそんなに行儀よく生真面目になちゃうんだろう。 ところで「玉屋」って日舞の稽古では割とよくかかる演目です。 でも歌舞伎の上演記録をみたら昭和25年以来・・・・確かにあらためて見ると以外と地味。これを面白くみせるのって難しいかも「傀儡師」なんかの方が華やかでやりやすかったんじゃないかなって思います。 「駕籠屋」 やっぱり三津五郎さんの踊りはいいですねって今回は小吉君、さしもの三津五郎さんも食われてしまいそうでした。というか私はほとんど小吉君に目釘付け・・・・三津五郎さんの踊りは半分もみてなかったような。。。。すみません三津五郎さん。
11日に見てきました。歌舞伎でこの作品を見るのは初めてです。
原作は馬琴、28年の歳月をかけた超大作です。 当然のことながらうんとこさ省略されて、有名なエピソードのいくつかをポンポンとつないでいくような形になってます。だから話の進みが早い早い・・・え、浜路さん、もう死んじゃうの? え~~網干左母二郎がこんなにあっさり死んでしまうなんて。。。。 おまけに私の中では以外なほど人形劇の「八犬伝」が刷り込まれていて、出てくる人の顔が人形と違う(当たり前じゃ!!)のにとまどいを覚えてしまったりで前半はどうもいけませんでした。滸我成氏館の場あたりからやっと人形劇の面影を追い払い舞台に集中できるようになりました。 豪華のセットに華やかな衣装、たくさんの立ち回り、いかにも歌舞伎って感じの芝居です。それもかなり古風だ。元の話の荒唐無稽さは歌舞伎向きだし、面白くないわけはありません。個人的には、芳流閣屋上の立ちまわり・・・・3階席で観てたので、形を決めた信乃さんの首から上が見えず寂しかったりもしましたが、 がんどう返しでほんまに現八と信乃がおっとっとと滑っていくのが見えてツボでした。 でも、一番はやっぱり福助さんの毛野でしょうか。女田楽朝毛野さんと犬坂毛野との演じ分け、それと女のなりをしながら男であることを隠さずにいるきりっとした男の姿と、目一杯、朝毛野さんを演じた後、小文吾と二人きりになったときにやれやれといった風情で見せるふっと気の緩んだ男の姿もきっちり演じ分けてるんだよね。 福助さんって、芝居がうまいって言うか好きって言うか、必要以上に芝居がかってくどく感じることも多いのですが、今回はとってもグット。もともとあまり肩肘張らずに楽しむ演目ですから、彼みたいにわかり易く演じてくれるとうれしいです。 私が見たのは4日目ですので、まだ慣れていないところもあるようで「ん?」と思う場面もいくつか、ぶっかえりも、もたついてました。後、大詰第二場で、八犬士が出揃ってのセリフの掛け合いのテンポが悪るかったです。まあでもある程度は仕方ないかなとは思います。どんなに打ち合わせ練習しても、実際の舞台とは違ったりすること多いですしね、ぶっかえりなんて、演目や演じる人によってタイミングが皆ちがうし・・・・まして、今回はそう、よく演じられる演目って分けじゃないし・・・・・。でもね、ひとつだけ許せないのが「ブロンブ」。そんなに長いセリフじゃないし出番だってチョイですよ。いい年をしたベテランです。もう4日目です。捧読みだっていいですよ! いい加減覚えろや!! プロでしょう!!! あれだけはやめてほしいなって思います。 おまけ・・・・・・最初に出くる八房、サモエドみたいなかわいい顔をしてどうみても人の首を取ってくるような猛犬、もとい妖犬には見えませんでした
鈴置洋孝さんがお亡くなりになったというニュースを聞いて驚きました。56歳、まだまだ、お若かったのに・・・・
ちまたではもっぱら「ガンダム」のブライト艦長ですが、それ以外にも、ドラゴン紫龍に天津飯、九能先輩・・・・子供達の大好きだったアニメには必ずと言っていいほど出られてました。 そういえば、「るろうに剣心」の斉藤一も彼でしたね。 個人的にはシュラトでのインドラ様、「石におなりなさいヴィシュヌ様」・・・・しぶくってええ(エロイ)声でした。 最近はお芝居の方もなさってたとか、一度観たいと思っていたのですが、残念です。 御冥福をお祈りします。 昨日、納涼歌舞伎3部を観てきました。 感想は後日。
夏休みになると 親子連れの姿をよくみかけます。スーパーや公園はもちろん、電車の中、自転車で走る親子、子供を乗せて車を走らせるお母さん。。。。。。 夕方になるととっても楽しそうな子供達とちょっと疲れた顔のお母さんたち。どこかに行った帰りかな? 子供といっしょに自分も楽しんでいても、子供連れって神経使うし、子供達のパワーに圧倒されて疲れるよね。
うちの子供達が小さい頃、遊びに連れて行くって事、ほとんどありませんでした。夏休みは大抵、毎日外で子供だけで遊んでいました。「とんぼとり 今日は どこまで行ったやら」という句がありますが、それをまんま地でいくような生活でした。うちの場合とんぼでなくてもっぱらセミでしたけど。 朝起きてから夕飯の時間まで、お昼ご飯を食べに戻る以外はずっと外、見事なまでの放し飼い状態。 今、幼稚園や小学校の低学年の子にそんな生活をさせていたら育児放棄とか言われて非難されそうですね。私も今だったら絶対そんな生活しないと思います。きっと雛の世話を焼くメンドリみたいにずっと子供達を目の届くところに置きたがったでしょう。十数年前の話なのにずいぶんと変わりましたね。いやな時代になってしまいました。今のお母さん達は本当に大変だなって思います。 8月納涼歌舞伎 8月11日(金) 第三部 8月15日(火)第一部 8月19日(土) 第二部 8月26日(土) 14:00 「噂の男」 歌舞伎が中旬に集中してしまいました。今月は妙に歌舞伎が待ち遠しくてたまりませんでした。何故だろうって考えてみたら、7月は三味線の音を全然聞いていないんですよね。三味線の音がたまらなく恋しいきょうこの頃です。 最初は第三部の「南総里見八犬伝」です。楽しみですが考えてみたら「南総里見八犬伝」って子供向けの本で読んだきりです。 私にとっての「八犬伝」はNHKの人形劇「新八犬伝」です・・・・・これ知ってる人ってどれだけいるでしょう。毎日、夢中になって見ました。特に玉梓が「我こそは、玉梓があぁ~~怨霊」って出てくる姿、ものすごく強烈なインパクトがありました。仮プロ見たら、玉梓さん出ないのですね。さもしい浪人、網干左母二郎は出るのに・・・・ちょっと寂しいな。 夏風邪をひきました。冬場風邪をひくことなどめったにないのに・・・・・馬鹿は風邪をひかない、馬鹿は夏風邪を引く・・・・・・・・まんまじゃないですか・・・情けな。。
東京もとうとう本格的な夏がやってきました。 真昼は眩暈がするほどの暑さ。。。。
今いるところは東京といってもどっぱずれ、まだまだ自然に恵まれたところです。 数年前までは関西に住んでいました。ヒートアップした都心や関西(あちらの暑さは格別です)に比べればここの暑さはまだ、だいぶましですが。 夏の風物詩といえばセミの鳴き声ですが(そうかあ?)、関西ではミンミンゼミやアブラゼミがすごくって、家(マンションの三階)の前に大きな木があったのですが、その木にセミが縦列駐車していてそりゃあまあ耳が聞こえなくなるかというすさまじざ。彼ら自分らのでうるさいと思うことないんだろうか?家の前だけでなくて犬の散歩をしていても蝉時雨なんて上品なもんじゃあない、まるでセミの声の集中豪雨にあってるみたいでした。 こちらでは、セミの声が少々控えめと思ったら、ミンミンゼミの声が少なめ。その代わりヒグラシやツクツクホーシの声が聞こえます。たまに、ニイニイゼミの声も。何故でしょう? セミのことあまり知りません。ちょっと調べてみましたが特に分布範囲が違ってる訳ではなさそうです。 前のところも六甲山系の山裾の緑の豊かなところでした。自然環境はどちらも比較的めぐまれているかと。向はあまりにミンミンゼミとかの声がうるさくて他のセミの声に気付かなかっただけなのか?こちらはもともと相対的にセミの数が少ないのだろうか? ところで、セミの名前ですが「ひぐらし」って風情のある名前だなって思います。 他のセミの名前はカタカナが似合いますが、「ひぐらし」だけはひらがなで書きたくなります。その声もいいです。かなかなって鳴く声がちょっとやさしげで寂しげで。 子供時代、夏休みになると遊びに行った田舎を思いだします。いよいよ家へ帰るって頃になると何故かかなかなって声がきこえてくるのです。もう、帰る時間だよ、もうすぐ夏休みが終わるよって言ってるようで。田舎で過ごす夏休みの最後の思い出はいつも「ひぐらし」の声でした。
テレビの連続ドラマはほとんど見ません。 忘れてしまって見続ける根性がないのです。初め張り切って見始めても3回ももたずにリタイヤ。
今回は見てます、「下北サンデーズ」佐々木蔵之助と古田新太が出るといので、楽しみにしてたんです。 お話は臭いです、と言うよりその臭さを楽しむドラマです。もう毎回笑い倒してます。何も考えずに楽しめるドラマっていいです。古田新太さん、日舞の師匠・・・みたいですね。ひそかにシナなんか作ってたりして・・・・妙にわざとらしく似合ってないぞ(笑)。そんなことより、このドラマ「三宅弘毅」がみられるのです。いやテレビ欄とか全然名前でてなかったので、ラーメン屋「眠眠亭」でその姿を見た時は慌ててしまいました。しかもですよ毎週でてるんだよね、「三宅弘毅」!!もう、うれしくって。 ところで、このサンデーズの劇団員の住むボロアパート、なぜかとても懐かしい。住んだことはないですよ、ずっと自宅通学の人でしたから。でも、学生時代よく遊びに行った先輩や同級生のアパートってみんなあんな感じでした。私が学生だった頃は特別苦学生をかこってなくても大抵みんなあんな生活でした。 最近の学生さん、贅沢だよね。息子なんてバス・トイレ・ロフト付きの1Kだもん。 しかし、こんなドラマ見てたら馬鹿になるって言いながらゲタゲタ笑いこけて見てるうちのだんな・・・・・・あんたねえ~・・・・ま、いっか。
しつこく感想の続き。滅茶苦茶言ってます。ネタバレもありです。
演技する役者さんが、皆すばらしくセットや照明もグットで、演出もこなれて、何ら問題がないのに、もう一つ話しに入りこめなく観た後がすっきりしない訳。 登場人物がろくでもない人間ばかりだかでもありません。 基本設定の部分で。 近親相姦な訳ですよ。いやそれがどうにも受け入れられないっていうのではないのです。実際、前半、結ばれた二人が無邪気にじゃれあってる姿は微笑ましく思えたりして・・・。 問題はジョヴァンニが妹との関係を理屈をつけて正当化しようとする部分です。 多分、この話が作られた時代においては、近親相姦を宗教的な禁忌として捉えていたように思います。でも、現在、私達は近親交配がもたらす遺伝的な問題を知ってしまっています。自然環境が悪化した現代、野生生物の近親交配が心配されてますが、本来、大自然の中で近親交配する可能性は極めて低くなるように生き物のライフサイクルは出来上がってます。 そう、宗教が許しても科学は近親交配をゆるさないのです。 ジョヴァンニが大自然の摂理がとか自分達の正当性を証明できるとか言うたびに心の中で違うだろうって突っ込みたくなってしまいます。 聡明で、博学で・・・・なはずのジョヴァンニが阿呆に見えてしまうんです。これって私にとってはかなり致命的。ソランゾの方が、まともでいい人に見えてきてしまいそう。 ジョヴァンニがそんな理屈など言わずにこの恋のためなら地獄に落ちてもいいって、ひたすら感情で突っ走ってくれた方が、受け入れやすかったろうなあ。 命がけで愛した人が妹だったなんと呪われた運命かってね。 それともう一つがバーケットの叔父のドナードの最後のセリフです。 彼の甥を殺した犯人を枢機卿はローマ教皇という権力を盾にかばいます。それに対して「ここに正義はないのか」と怒っていた彼。 最後の惨劇の後「正義が驚くべき奇跡をしめされた」と言います。これが示すものは、枢機卿に対する皮肉しかないと思うのですが・・・・そういう風に聞こえないの。だから、枢機卿が生き残ってるのがゆるせない気分になる。「あわれ彼女は娼婦」とか言っちゃって、バーケットのことなんか忘れてるよね。自分はな~んも悪いことなどしてないとか本気で思ってそう。 悪い行いにはそれなりの報いを与えようよ・・・・・ってぶちぶち、後を引く舞台でした。 気になる女優さん 中世風のドレスが妙に板についた立ち姿のきれいな人がいると思ったら月影瞳さん、宝塚出身の人だったんだ、さすがです。 おまけ 私、ヒポリタって以外と好きです。おのれの欲望のままに生き、狡猾だけどその智恵は浅く愚か。ソランゾを恨み、呪いながら死んでく様はすさまじいものがありました(あそこまで自分の醜さをむき出しに出来るってある意味すごい)。 いや、ソランゾが死んだ時、幽霊になって出てくるんじゃないかって、思わず期待してしまいました。 高らかに哄笑して、ざまあみさらせ・・なんてね。まあそこまでやったら喜劇だけど。 ジョヴァンニ(フローリオ) 三上博史 アナベラ (フローリオの娘) 深津絵里 ソランゾ(貴族) 谷原章介 ヴァスケン(ソランゾの召使) 石田太郎 ヒポリタ(リチャーデットの妻) 立石涼子 プターナ(アナベラに養育者) 梅沢昌代 バーケット(ドナードの甥) 高橋洋 フィロティス(リチャーデットの姪) 月影瞳 ポジオ(バーゲットの従者) 戸井田稔 枢密卿(ローマ教皇使節) 妹尾正文 グリマルディ(ローマ紳士) 鍛治直人 リチャーデット(偽医者) たかお鷹 フローリオ(パルマ市民) 中丸新将 ドナード(パルマ市民) 有川博 ボナヴェンチュラ(修道士) 瑳川哲郎 27日 19:00開演 ジョン・フォード作 翻訳小田島雄志 蜷川幸雄 演出 観てきました。 舞台は中世のイタリア、兄と妹の近親相姦の話です。セット、照明がステキです。衣装も中世の豪華な衣装。 中身はと言うとギリシャ非劇を思わせるドロドロなお話。とにかくよく人が死にます。前半はセリフが洪水のように押し寄せてきて、それも古典の翻訳なのでついていくのがかなり辛い。バーケットが出てくる場面だけが心和めました。ほっと一息という感じ。 ここら辺からネタバレありです。 前半にバーケットが死んでしまい・・・後半耐えられるだろうかと正直心配になりましたが、後半はその展開のすさまじさに圧倒されて、セリフ云々よりこっちの理解と理性を置き去りに物語がいってしまったようで、最後はしばし呆然。 だからといって面白くないというわけではなくて、いやむしろ出来ればもう一回見たいと思う作品ではありました。 とにかく出ている俳優さんがみなすばらしい。三上さんには強烈なオーラを感じます。白馬にもたれる姿は一見まるでおとぎ話の王子様。でも、きれいとか美しいとかいう表現を使えない雰囲気があります。登場したその時からすでに妹への思いから狂気の世界へと入り込んでます。 深津さんは白いドレスがとっても似合っていかにも世間知らずのお嬢様という感じでかわいらしかったです。良く通るきれいな声で一番セリフが聞きやすかったような気がします。 谷原さんは貴族の衣装がとても似合います。 本当にきれいで背が高く舞台映えします。眼福、眼福。 そして高橋洋さん、すばらしかったです。 直接ストーリーとは関係ない人物で、いわばおバカな道化役です。一歩間違えばうざい存在、舞台から浮いた存在になってしまいかねない役回りを実にかわいらしくいいバランスで演じてました。彼の殺されたシーンが一番ショックだったかも。 実際、彼以外、ろくな人間がでてきません。妹への思いを妙に理屈づけて正当化しようとあがくジョヴァンニや、兄を愛するも、地獄へ落ちる覚悟は出来ないアナベラはやってることの割りに人間が中途半端。ソランゾは酷薄で狭量、彼は愛より、自分の名誉が大事。ソランゾの召使ヴァスケンは、腹黒く企み深い男です。ソランゾに強い忠誠心があるもただ義務のみで使えれてる、愛をかんじません。アナベラの養育者プターナは浅はかです。アナベラを愛してはいても、心弱く最後は彼女を裏切り保身に走り、身を滅ぼします。 他の登場人物たちもろくでなしばっかです、見事なほどに。 だからからか悲惨な運命をたどる彼らを哀れとは思えない・・・・なるべくしてそうなったて感じで 最後に、突っ込み。 ジョヴァンニさん、かたっぱしから殺すならまず枢機卿から殺そうよ、なんであんなのが生き残っんだろう。
お芝居を観にいくと 山ほどもらうのこれから先あちらこちらでやる芝居のチラシ。
これが中々にやっかいです。 何が厄介かと言うと大抵娘と二人で行くので、2倍分のパンフレット抱え込み重いし、持ち帰ればりっぱなゴミの山になるからじゃあ~ありません。 これが残念ながら我が家の楽しみなんですよね。 親子で一つ一つチェック・・・・これも観たい、あれも観たいって欲ばっかりふくらんできます。 でもお芝居に割ける予算には限りがあります。そう、悩みは深くなるばかりです。今回、反応したのは「タンゴ・冬の終わりに」です。 娘は堤真一がでるってだけで、飛びつきました「吉原御免状」以来すっかりファンです。舞台限定ですけどね。私は段田安則の名に反応しました。だんなは蜷川さんの名に・・・チケット取れたら行くなこれは・・・。 もう一つどうしても見たいのがジェイルブレイカーズ・・・これに反応したのは私だけでした(笑)。出る人がねえ~河原さん出るし、アクションクラブのお二人も・・・個人的には植本潤さん、この人「和宮様御留」でフキをやった人ですがどんな役やるか観たいのです。すごく濃いキャラがそろって、作、演出がG2・・・胸焼けしそうな気もしますが。でもねえ、10月なんだよね。10月はすでにミュージカル2本も取ってしまったし、国立の忠臣蔵も・・・歌舞伎座を捨てればとも思ったけど多分ダメ。時間的にもちょっと無理があるし。で、これは諦める事に。 毎回芝居のパンフレットの前で葛藤する自分。観たい芝居は山ほどあります。時間のやり繰り、費用のやり繰り、な~~んも考えずに芝居を観まくるなんて生活、一度してみたいですねえ。
見てきました。 7月19日 2:00 パルコ劇場
門田 大倉孝二 恵子 水野美紀 依代 京野ことみ 遠山 丸山智紀 木戸 伊藤正之 泰江 犬山イヌコ 新藤 河野雅彦 何か久しぶりに普通のお芝居を見たきがします。 セットがすばらしいです。 農家の雰囲気がリアルで。 固定セットですが、効果音で場面、時間の変化を上手に作り上げてました。 場面は鴨の死骸を前にした二人の女の会話から始まります。一人の女が鴨を車で轢いてしまってそのことを詫びています。もう一人の女は自分の飼ってる鴨じゃないし、あなたが悪いわけではないのだから・・・といいながら、かなり不機嫌・・・。 二人の会話はかみ合いません。さらに、鴨を轢いて女の夫が来ますが、三人の会話はとりとめもなく、妙にずれてかみ合いません。 そこに、その家の主・・・まさに結婚式を挙げたばかりに二人と友人がやってきます。彼らも雰囲気が何か変です。少なくとも、結婚式終えてめでたいって感じは全然ありません。そして、彼らの会話はやはり、かみ合わず、まさに不協和音の連続です。 見てる側にも登場人物たちの感情が移ってきてイラついてきます。 舞台は軽い笑いを誘いながらずっとこの調子で続いていきます。 それぞれの思惑、疑いや誤解、勘違い。。。。。。彼らのベクトルはあっち向け、こっち向け状態でいつまでも同じ方向を向こうとはしないようにみえます。このお芝居のテーマは「居心地の悪さ」なのだそうですが確かに居心地悪いです。 ただ、だんだんにそれぞれの事情が見えてくるからか、状況に慣れてしまうからか、私はこの居心地の悪さを楽しめるようになりました(笑)。 話はゆっくり進み、さあこれからというところで、いきなり終わります。 ハッピーエンドではありません。正直ちょっとショックかも。でもなぜか後味の悪さがはありません。せつないけど、何かほっとした気分にさせられます。 多分、このラストだけ登場人物のベクトルが同じ方向を向いているせいかもしれません。 出ている役者さんは皆さん達者です。犬山さんの堅実な演技が目を引きましたがやっぱり大倉さんかな、存在感すごい。ナイススライデングだったしね。 後、水野さん・・・「アテルイ」、「アカドクロ」のDVDがほしいと(未見)・・・・舞台観たかったよう~とあらためて思いました(溜息)
夜の部、「天守物語」の感想を
天守夫人富姫 玉三郎 姫川図書之助 海老蔵 近江之丞桃六 猿弥 奥女中 簿 吉弥 小田原修理 薪車 亀姫 春猿 十文字ヶ原の盤坊 右近 茅野が原舌長姥 門之助 まず玉三郎の富姫、海老蔵の図書の助はビジュアルがすばらしい。立ってるだけで絵になるってこのことですね。 玉三郎さんの富姫の怪しい美しさはいうことありませんが 海老蔵さん美しく素直な若侍を丁寧に演じていましたね。この人声がいいですね。 物語は天守の住人たちの様子や遊びに来た亀姫とのやり取りを描いた前半と、富姫と図書之助の恋と人間界の者達が乱入してくる後半とでは雰囲気ががらりと変わります。 二人の切羽詰った恋と早い展開を見せる後半ももちろん好きですが、天守の人達のまったりののほんとしたやり取りが繰り広げられる前半、すごく好きです。人間界とこの魔の人達に心のありようの違い、ずれがなんとも言えません。 物語の質は全然違いますが畠中恵せんの「しゃばけ」を思い出しました。この話にでてくる妖達は人間に化けて人間界で暮らしていますが、人の心のありようとか感覚の違いから若旦那を時々疲れさせてます。 舞台でも富姫様と図書之助の会話の微妙なずれが軽い笑いを誘います。最後、二人仲良くいつまでもということになっているみたいですが、図書之助さん時々眩暈とか感じたりするんだろうなあ^_^; 二人の他には簿の吉弥さんがいいです。この人が出ると舞台がしまります。 亀姫様の春猿さんはきれいです。浮世離れして、魔の人といえなくもないのですが・・・富姫様が何百年も生きてるとかいうと、ああそうですがって思えるのですが、亀姫様が、何百年もって言ったら、うそでしょって、突っ込んでしまいそうです。妖になる一歩手前ってとこでしょうか。 あと、門之助さんが熱演でした。オペラグラスでしっかり観察させてもらいましたが、実に楽しそうに演じてましたね(笑)。 鏡花の紡ぐセリフは美しいです。それがさらに玉三郎さんの口から出てくると・・・・もう、「あなた」なんてありふれた言葉さえ、艶を帯びて聞こえます。この人やっぱり只者じゃないですね。 しかし、歌舞伎座でCGを見るとは思いませんでした。不思議と違和感はなかったですけど。 そういえば「海神別荘」は美術を天野嘉孝さんなのですね。見たかったな。ちょっと残念。
7月15日
歌舞伎座 夜の部を見て着ました。 富姫の妖気にたたられたか頭の中ぐちゃぐちゃですが。 ぽつり、ぽつりと感想を 「山吹」 人形使 辺栗藤次 歌六 洋畫家 島津正 段治郎 小絲川子爵夫人 縫子 笑三郎 ほとんど動きのないセリフ劇です。前半はいささか眠気と戦わなければなりませんでしたが、後半はかなり面白く見ることができました。特に縫子の語り・・・姑、小姑のこととか微妙に反応してしまう、自分が笑えます。別に自分が特に問題抱えてる訳ではないのですが、そういう話、割と好きです。やな女ですから。 最初の方での縫子の言動、自分を島津の妻だと偽って宿泊したり、島津に自分を連れてってほしいと頼み断られると死ぬ覚悟という。何か、滅茶苦茶言っているように見えましたが、後半に入ってそれなりに納得させられてしまいました、縫子さんに。 一方、縫子さんに折檻されることを望む藤次はそれはそれはまあ、すこぶる自虐的で、マゾヒズムに酔いしれてるような人です。 こちらもそれなりに理由を納得できたりするのですが、この二人、何とはなしに納得できても到底理解の範疇を超える、心情的についていけない人達。人でありながら、人でないみたいな・・・まさに異世界の人種です。 ただ一人、この世の人と思える洋畫家の島津。本来ならば洋畫家なんてのを職にして、一番浮世離れしていてもおかしくない彼だけが、地に足の着いた、現実的な人間だというのがなんとも皮肉です。彼は終始とまどっているように見えました。 すべてを捨てて旅立つ二人、今持ってるものを何一つ捨てる勇気を持ち合わせていない島津、「仕事がある」って、言い訳のように言う姿がひどく哀れに見えてしまう一瞬でした。 膨大なセリフを見事にこなす役者さん、さすが歌舞伎役者というところでしょうか。 特に笑三郎さんの、縫子さん。滅茶苦茶な言動をそれなりに筋の通ったものにしてみせてしまうってすごいと思いました(よく考えるとこの人のいってること滅茶苦茶です)。 「天守物語」は次に
私はマイペースな人間で割りと一人で行動するのがすきなところがあります。
でも、だんなや娘は何かというと一緒にってついてきます・・・・・・。買い物とか、美術館とか、 お芝居とか誘わないと機嫌悪くなります。歌舞伎は基本的に母かだんなといきます。 だんなはミュージカルが嫌いです。でも、ミュージカルが好きな娘がもれなく付いてきます。 他のお芝居は一応だんなに声をかけます・・・・。興味を示さず、やった一人だラッキーと思ってるとすかさず娘が手を上げます。そして娘と行く事に(溜息)。たまに歌舞伎に一人で行くくらいで、大抵だんなか娘が一緒です。 一人で行きたいなあって思うんだけど・・・・・何故ってね、二人がパスしてくれると、一人分のチケット代が浮いて、余分にお芝居が見られる。て密かに思っている私って性格悪いなと自分でも思います。
こんな人間が隣にいたら絶対いやだなって思うような話を時々聞きます。幸いお芝居を観ている間中いらついたり、腹を立てたりするような目にはあったことはありません。
だいぶ前、「ロミオとジュリエット」(藤原達也&鈴木杏)を観た時、前に座ってた二人組が身を乗り出すものだから、舞台が観難くて・・・・殺意を覚えたことがありました。途中から沈んでくれたけど 歌舞伎座では加賀見山を観てた時には玉さまの熱演の最中、後ろの方からいびきが、その時はあまりの事に腹を立てるというより、笑ってしまいました。 驚いたのは、歌舞伎座の三階席でのことです。舞台でまさに見得を切ろうとしているとき、隣のおばさんが、付けに合わせ、役者と一緒に見得を切っているのです。いや、正確に言うと、動かすのは手先だけで、身体は付けにあわせリズムをとり、見得を切った瞬間、よっしゃぁ~って声はだしませんが、そんな雰囲気がありあり(笑)よっぽど好きなんでしょうね。まあ、これ位で気を逸らされるとしたらそれは舞台の役者の方に問題があるかも。 以来、芝居に退屈した時は(おい?)周りのお客さんを観察しています。 何かメモをとりながら見てる人・・・お勉強ですか(・・? 明らかに眠気と戦ってる人、タイヤキ食べながら観てる人等々。中々おもしろいです。
DVDがおととい届きました。注文したのをすっかり忘れていたので、妙に得した気分・・・・代引きで払っているんのだからちっともお徳じゃないんだけどね。すぐに観る時間がなかったので、昨日しっかり見ました。特典映像までぜ~~んぶ。
感想は・・・・・・大画面のTVがほんしいよママン~。画面が暗いとだれがだれやらわかりません、最低でも画面から1メートルのところまで近づかないと。我が家のTVは16インチ、もう一つのTVが壊れてしまって、寝室にあったTVをリビングに持ち出して使ってるのです。 色々と物入りや引っ越しがあって今、新しいTVが買えません。そのうち買うぞ大画面、でもってスカパーに入って歌舞伎チャンネル見るぞ!!っていつになることやら。。。。。。 特典映像に松本錦升(染ちゃん)が所作指導している映像が・・・・・顔作って板の上に乗るととっても美しいのに、どうも素のお顔は苦手です。まあ舞台に乗って何ぼのお人だからいいんだけど。しかし、御曹司に所作指導頼むって、贅沢でないかい。 で、肝心な内容に関する感想。舞台を観にいったときの感想とMIXで。とにかく堤真一がかっこいい!! いっしょに観にいった娘が堤真一を生まれて初めてかっこいいと思ったと言ってたけど(すごい言われよう^^;)本当、これほどとは思いませんでした。着流しでの立ち姿が美しい、義仙(古田新太)との殺陣も迫力満点。松雪泰子も熱演でしたが、何か違うってずっと舞台観ながら思ってたのですが、最後の最後に気付きました。彼女の色気って花魁というより、芸者のそれなんですよね。DVD観ながら、この人にきっぷのいい深川芸者やらせたらかっこいいだろうなあってしみじみ思いました。 松雪さんの陰に隠れて存在感がイマイチ薄かった京野ことみの高尾太夫ですがこちらの方が花魁らしいはんなりした雰囲気がありました。「激しく打ってございましょう」「あつうございましょう」「やわらこうごじましょう」ってこういう口説きの場面結構好きなんですよね。もっとじっくりやってほしかったなあ。 場面展開の速さが売りの新感線、回り舞台をじょうずに使って場面展開の多さを煩く感じさせずにみせるのはさすがですが、誠さんが松山に自らとどめをさし、慟哭する場面はすぐ暗転せずにちょっと間をもたせてほしかったなってあらためて思いました。余韻ていうか、絵的にもきれいだったので。
あの、「やかまし村の子供達」や「長靴下のピッピ」を書いたアスリット・リンドグレーンの作品です。 挿絵はイロン・ヴィークレット 。翻訳はヤンソン・由美子
やはり子供達のとても好きだった本です。比較的、年齢が上がってから買ったせいか、読み込んだ割にはきれなままだったのでだいじに我が家にとってあります。 地味な本なのでこれももしかしたらと思ったのですが、幸いまだ絶版にはなってませんでした。ちょっとうれしい。 とても絵がきれいです。特に冷たい湿気を帯びた空気さえ伝わってきそうな森の描かれ方はすばらしいものがあります。不思議な雰囲気のお話です。 話の内容は、ここからはネタバレありです。 ある日、姉弟がブタ小屋で、ドラゴンの子供を見つけます。 子供の本にありがちな設定ですが、話は不思議な雰囲気で進んでいきます。 いや、内容自体は恐ろしく起伏がありません。 最後、空へ飛び立ってしまうのですが、その間のエピソードと言えば、ドラゴンがブタの餌いれに落ちて、うれしそうに泳いでいたというくらいです。 この話の不思議さは、ドラゴンというありえないはずのもに出会ったにも係わらず、それまでの日常とほとんど変わらない生活を送っていることです。 まるで、静かな湖に小さな小石を投げた程度のさざなみしか起きないのです。 まず、子供達がドラゴンを見つけた場面から始まります。 弟がみつけて姉にききます「あれは何?」姉は答えます「ドラゴン、だと思うわ」・・・・・(今手元に本がないので正確ではないのですが)とんでもなくぬるい反応を示す二人、それはブタ小屋にはいるはずはないけどそう珍しくない生き物にであったような、そう、キツネかタヌキの子でも見つけたような反応です。北欧の森には時々ドラゴンが飛んでるのか? そして、彼らはドラゴンの世話を焼くようになります。ろうそくの燃え残しとか紐とか・・・えらく変わったものを食すらしいドラゴン。 この話には二人の親は出てきませんが、この子達は親にドラゴンの存在を隠している風はありません。それどころが、ブタの世話といっしょにドラゴンの世話をすることを許している気配さえ感じます。思わず子供にドラゴンの世話をさせる親がいるかって突っ込みたくなりますが。 静に静に進む物語の中、ドラゴンのしぐさや表情が丁寧に語られていきます。 そして、ある日の夕方、別れを告げ空へ旅立っていったドラゴン、その晩ベットの中で涙を流す姉。 読んだあと、なんともいえない切ない気持ちにさせられる物語です。初めて読んだ時は不覚にも涙を流してしまいました。 何度読んでも胸の中に浮かぶ小さな寂寥を抱きしめたくなる、それは、自分自身の子供時代、残念ながら都会育ちで美しい森とは無縁でしたが、それでも友達と遊んでいる夕暮れ、ビルの谷間の夕焼け空をふと見上げ、悲しくもないのに胸の奥がキュンとなって切ない気分になった、あの感じに似ています。 そして、全編を包む暖かな愛情。やさしい語り口はヤンソン・由美子さんの翻訳の力もあるでしょう。話は姉娘の語りによって綴られていますが、その後ろに姿を見せないけれど、彼らを、暖かく見守る親・・・というより、リンドグレーンの視線を感じます。 結構大きくなるまで、良く読んでいた子供達。 感想を聞いたことはなかったけど、どんな気持ちで読んでたのかなってふと気になりました。 多分、覚えてないよって言うでしょうね。
ちょっと前に本屋に絵本を探しにいきました。 ん十年ぶりでしょうか、じっくり絵本売り場を見るなんて。回転が早いという絵本や児童書。なるほど知らない名前がたくさん。その中に懐かしい名前もちらほら、「ぐりとぐら」のシリーズは健在ですね。 宮沢賢治、センダック、レオ・レオーニ・・・・この辺は永遠のスタンダートでしょうか。 昔子供達が読んでた本を見つけるとうれしくなってしまいます。
その中に、残念ながら子供達が一番好きだった本がないのに気付きました。気になって調べたら・・・絶版になってる!!!木村泰子さんの「かいぶつになっちゃった」。とてもお気に入りで毎晩寝る前に子供達に読んで聞かせたなつかしい本です。私自身、あの、ちょっと変わった絵柄と美しい色使いが大変好きでした。本当にボロボロになるまで読んで、処分してしまったのですが、今更ながら惜しい。。。 出来たら手に入れたいと復刊ドットコムてのに投票してしまいました。それから、ふと思い出して、昨日彼女の「ぱっくんおおかみとおばけたち」を検索してみたら、やっぱり絶版(溜息)。もしかして、うちの子供達の趣味って世間一般とずれてたんだろうか?で、またまた復刻ドットコムに投票。ふたつとも、ちょっと怖くて、かわいそうなそして何かしら不思議な味わいのあるお話でした。復刻したら絶対買うぞう!!でも、復刻まではまだまだ遠いようですね。
今月の観劇予定
15日 歌舞伎座夜の部 19日 開放弦 27日 あわれ彼女は娼婦 う~ん、やっぱり月初めにでも歌舞伎、昼の部とりたかったなあ。でもね~お財布がゆるしてくれないのよね。だんなは仕事の関係もあって今月は夜の部しか観る事ができない・・・いつも通りサクサクっと三階席を取ろうとしたら、たまには良い席で観たいなとボソリと一言、ん~、そう言えば玉三郎さんのファンだったけ、まあ、夜の部だけだしという事でつい情にほだされて、取ってしまった二等席(一等席じゃないとこがミソ) おかげで、昼の部は涙を呑む事に。 て言うか、どうも私の癖でお芝居の切符を取るのがいつも月中から後半にかけてに集中してしまう傾向があるみたいです。時々、月の前半がとっても暇で、後半ばかみたいに忙しくなってしまうことがあります。意識している訳ではないのですが。で、いささかたいくつな日々を送ってます。 で、何をしているかというと、ひどい肩こりからくる頭痛と戦う日々を送ってます。 本当ならPCなんかとにらめっこしてるのはまずいんですけどね。 先日から岩盤浴、クイックマッサージ、整形外科といそがし、いそがし。 岩盤浴ってかなり気持ちよかったです。 何が一番効果あるかと言うのはイマイチ判らないですが、ちょいと身体の調子よくなったみたい。来週あたりからヨガなんかもがんばってみようかと。私の肩こりは十代の頃からの筋金入りです。いいかげん気合を入れて直していこうかと思う今日この頃、しばらく病院通いだわ。
例によって母があまり好きでなかったこともあって、上方歌舞伎はあまり見たことがありまん。
特に心中物は全然。私自身、大昔テレビでどなたかが梅川忠兵衛の道行を踊っているのを観て、世の中にこんなにつまらない踊りがあるだろうかと。黒い着物きて、べーべー泣いてばかりで暗いつまらないって、すごく悪い印象を持ってしまったのもあるのですが・・・前後の話知らないきゃね面白いはずないですよね。 はじめて観たのが、染五郎の「封印切り」でした。おもしろかったし、良かったと思ったのですが(新口村ではたんと泣いたし)、人によってはだいぶ辛い評価をされてる方も・・・なんでかなって思ってたんですが、後に鴈治郎さん(現藤十郎)の「河庄」みて納得。全然違うじゃないですか いや、鴈治郎さんと比べること自体まちがってるかもしれなのですけどね、他に知らないので。 鴈治郎さんてすごいとは思ったのですが、どっちが好きかと言われると染ちゃんの方が私は好きです。 鴈治郎さんの治兵衛さん、見ていてイラついてしまったのです。いや、彼の演技にではなくて、そのキャラに・・・・どうも私には本格的上方歌舞伎より染ちゃんの江戸前風上方歌舞伎の方があってるようです(笑)。ただ、「藤十郎の恋」や「伽羅先代萩」面白く観ることが出来たので・・・「つっころばし」というキャラが苦手なのかも。また色々見ていくうちに変わっていくかもしれませんが。
先日、浅田次郎さんの短編「雛の花」を読んでいたら七代目菊五郎の襲名の話が出てて、いや話題にちょろっと登ったと言うだけで、だからどうってことないのだけど、菊五郎の名につい反応してしまう、自分がおかしい。
子供時代は別として歌舞伎を熱心に見るようになってから約三年ほどでしょうか。 考えると音羽屋さんのお芝居を見た回数は驚くほど少ないです。この一年ほどかな? なぜかと言うと、もともと私の歌舞伎見物は母のお付き合いから始まったのでした。まあ、ちょっとした親孝行のつもりで。。。。当然観る演目は母の好みによります。彼女のお気に入りは勘三郎(観出した頃は勘九郎でしたが)、吉右衛門に玉三郎(団十郎さんもお気に入りでしたが、病気療養中でした) という事でご縁のなかった菊五郎さん・・・・・母は彼がきらいでした、はい、そりゃあもう歯牙にもひっかけないとはこのことかと思うほど見事に無視。 なんでだろうって、菊五郎さんの芝居見るたびに不思議に思ってたんだけど。 理由を知った時は本当脱力しましたよ。 彼女、筋金入りの六代目のファンで、その名跡をついだにも係わらず、踊りが下手なのがゆるせない・・・・らしい。恐えーよ、ばあちゃん(^^ゞ あーたそりゃあね~。若い青春時代まっさかり、六代目の踊り観ることが出来たら死んでもいいって、空襲警報の中かよってんだもの、思い入れが違うよね。まして時がたつほどにて思い出は美しく。仮に七代目が六代目以上の踊りの腕を見せたってダメでしょう。 音羽屋さんに心底同情しちまいました。ここまで我儘で意地の悪いファンってそうそういないかもしれないけど、名跡を継げばやっぱり厳しい目で観る人っているんだろうなあ。 ちなみに最近は七代目も少しはましになったんだそうな、そして、菊之助はおとうさんよりはだいぶマシなんだそうで、音羽屋の未来は明るいかな・・・・(^_^;)。 私は好きですよ、音羽屋さん(^_-)-☆。
9月の歌舞伎座は秀山祭九月大歌舞伎ということで、なんと、吉右衛門さんと幸四郎さんの競演が見られますね。 初代吉右衛門生誕百二十年ちゅうことで二人とも大人だってことですね。これはちょっと、いやすごく楽しみです。
話し変わりますが こんなのみつけました。 蔦模様血染御書「つたもようちぞめのごしゅいん」(仮題) すごい題名です。聞いたことない話なので調べてみたら色々な方のブログで話題になってますね。 川越藩の藩士大川友右衛門が、浅草観音堂で細川家の小姓伊南数馬を見染めてから恋慕の情に堪へず、ついには細川家の中間と身を落として数馬と衆道の契りを結ぶ。その不義が殿様に知られてしまう。本来ならば手討ちになるところを助命されて恩義を感じていた友右衛門は、細川家出火の際に、猛火の中を宝蔵に入り、重宝御朱印を取り出して、割腹してその中に収めこれを守った。且つ数馬が宿敵の敵討ちのことを遺言を持って殿に懇願して果てた、という壮絶な話です。 チラシみただけでドギマギしてくる話ですが・・・・なんたって、染五郎&愛之助でこれやるわけだから。。。。。。でも明治以降この話は男性間の恋情がことさら切除されて忠義の部分ばかり強調されてきたそうなので、今回はどのように作られるのか。 見に行きたいですね。 無理だけど(溜息) 大阪は遠いぜい(-。-)y-゜゜゜
和宮様御留観てきました
少進 波乃久里子 観行院 池畑慎之助 橋本実麗・勝光院 加納幸和 フキ 植本潤 岩倉具視 桂憲一 長橘の局 紅貴代 上臈花園 吾妻千晃 乳人 英太郎 新倉覚左衛門 安井昌二 土井重五郎 松井雄基 庭田嗣子 小川真由美 この人が出てるから見てみたいって、作品より先に出てる俳優さんの名前をみて思ってしまうような俳優さんっていますよね。 私にとっては池畑慎之助さんがそれです。といっても彼を役者さんとして意識しだしたのは、ここ数年,「北条時宗」での北条実時役を見てからです。「北条時宗」で実時をやると知ったときは正直、NHK血迷ったかと思いましたが、ふたを開ければ彼の堅実で、安定した演技にびっくり、そして何より、かれの所作の美しく、凛々しいのに目を奪われました。TVドラマであそこまで美しい立ち振る舞いを見せてくれるのは今日、古典芸能のジャンルの方でも滅多にいるもんじゃありません。 この人こんな事が出来る人だったんだって本当に驚いたけれけど、よく考えたらこの人、かつては舞踊家として将来を嘱望された時期もあったのですよね。しかも、映画「影武者」で、徹底的に狂言の動きを勉強したとか・・・・なるほどね。 で、舞台の感想ですが、前半は場面展開が目まぐるしく(回り舞台を上手に使っていましたが)落ち着かず、気持ちが入っていきませんでした。一つには原作との違いに戸惑った面もあるように思います。こういう舞台はなまじ、原作なぞ知らずに見たほうが素直に入っていけるかも。 それでも、後半はすっかりのめり込んで観ていました。 役としては波乃久里子さんの少進は原作そのまま、観光院、能登どんはキャラがデフォメルされています。以外だったのが嗣子。小川真由美さんがやるのできつく、怜悧な雰囲気になるのかなと思ったら以外や狂言回し的な役回りでした。フキを演じているのは植本潤、男性の方です。中々の熱演でよかったです。が、他の共演者や一人の時は良いのですが少進といるとどうしてもガタイがよく見えてしまうのです。波乃さんとの体格差の関係でしょうがない面もあるでしょうが。 後、首から肩にかけてが少女になりきれてない時があるんですよね、ふとした拍子にそれが見えてちょっと残念でした。 お目当ての池畑慎之助さん、相変わらず美しく存在感がありました。 立ち姿、すごくきれいだし。 この話原作もそうですがだれが主人公かわからない話です。 個人的には観行院が主役に思えて・・・ひいきかしらん。十分楽しみました。 美しい彼もいいのですが、たまには男前な池畑慎之助も見たいなってちらっと思ったりもしました。
感想の続き
藤戸 「昇龍哀別瀬戸内」 老婆藤波&瀬戸の悪龍 吉右衛門 郎党長井景忠 松江 郎党和比八郎 亀鶴 郎党小林三郎 種太郎 郎党黒田源太 吉之助 浜の男磯七 歌昇 浜の女おしほ 福助 これがあるので、昼の部見るのどうしようか迷ってしまいました。 能からとった、いわゆる松羽目物ってちょっと苦手で、「勧進帳」でさえ、しばしば眠気と戦ってる不届き者ですので。 先達ての玉三郎さんの「船弁慶」のことを思いだします。後ジテになってさえ、眠気と戦い続けなければならなかった、自分。吉ちゃん好きなんだけど、耐えられないかも、あの老婆の顔、恐いし・・・。 でも、見に来て、正解でした。衣装はとっても渋い唐織りをお能独特の壷折りに着てお約束のお姿。吉右衛門さん、手先がきれい。片膝ついてお辞儀をするところとか構えた時の手の形のなんときれいなことか・・。手の動きかすごくきれいだ、見事に女になってる。出てくる前は吉右衛門がばあさん、吉ちゃんが婆さん・・・・・どんなんかと思ったけど、顔も普通に作ってたし、動きもやわらかくて、総じて品の良い年寄りになってました。違和感全然なし。子を無くした親の悲しみが切々と伝わってきてはいたのですが、吉ちゃんの手先につい目が吸い寄せられてしまって踊りに集中できない(-_-;) 手のきれいな人だって今まで全然気づかなかった。何見てたんだろう。 後ジテは悪龍となって大暴れ、さすがに迫力がありました。後ジテみながら何故か「積恋雪関扉」を見たいと唐突に思いました。 間の歌昇さんと福助さんの踊りは小気味の良い踊りで楽しめました。 「荒川の佐吉」 淡川の佐吉 仁左衛門 丸総女房お新 時蔵 仁兵衛娘お八重 孝太郎 大工辰五郎 染五郎 隅田の清五郎 愛之助 あごの権六 由次郎 極楽徳兵衛 権十郎 白熊の忠助 團蔵 鍾馗の仁兵衛 芦燕 成川郷右衛門 段四郎 相模屋政五郎 菊五郎 やくざの三下だった佐吉が落ちぶれた親分の娘が生んだ赤ん坊、目の見えない卯之吉を苦労して育てます。 その後、親分の仇もとり、いっぱしの親分になり人間的にも成長した佐吉ですが、卯之吉の幸せの為、実の親の元に卯之吉を返し、自分は一生、旅烏として送る決心をして、旅立っていきます。 てな、話です。場面転換が多くて時間が掛かったせいもあり、途中ちょっとだれましたが最後はしっかり泣きました。前に新口村でもうんとこさ泣きましたが、どうも仁左衛門さんの芝居は個人的niツボにはまるようです。 仁左衛門さんすばらしいです。染ちゃんの辰五郎に兄貴言われても全然違和感のない三下から、りっぱに一家を張れる男への成長を丁寧に演じていました。段四郎さんが演じる成川郷右衛門は人生投げ斜に構えた浪人といった風情でよかったです。欲を言えば、もうちょっとニヒルな醒めた雰囲気があったらなって(私の思い描く勝手なイメージですが)思いました。 染ちゃんの辰五郎がとってもおいしい役でした。 後、やっぱり菊五郎さんがりっぱでした。出番は少ないですが存在感がありました。 この人は二本ざしより、町人の方がいいですね。こういう風格のある親分もいいですが、職人姿の菊五郎さんも好きです。 仁左衛門さんの佐吉と菊五郎さんの相模屋政五郎、二人比べると政五郎の方が一回り以上年上に見えてしまいます。これって、どちらを誉めるべきなんでしょう?お二人ともさすがと言うべきなのかな。
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